これまでの一連の活動を経て
当団体としての現段階の総括
(6/30時点)
当団体としては再生可能エネルギーの推進については賛成の立場であります。
設立当初より「住民、自治体、事業者による相互理解」を旨とし、
賛成/反対という判断ではなく、
「まずはしっかり話を伺い、状況把握をする」という理念の下に、
活動を進めて参りました。

しかしながら、
関西電力の「計画ありき」で 事業を進めようとしている姿勢、
住民からの質問や意見に対して「真摯に対応頂いていない」姿勢は明確であり、
計画案の段階であることを盾にするような「まだ、素案の段階なので今後検討させて下さい」等の
発言を繰り返し、 様々な住民の懸念事項の払しょくに
正面から向き合ってもらえない印象しかありません。

説明会の都度、
内容が変化し、雲を掴むような会話にしかならず、
いくらこちらから質問等を投げかけても本事業の輪郭が全くはっきりしない事や
各説明会及びそれに附帯する動向から、より強い疑念を抱かざるを得なくなりました。

総合的に
「自然環境の保全、住民への補償能力への不安があり、
関西電力に再生可能エネルギー事業を託すことに不安がある」
と言わざるを得ません。

わたしたちは
反対運動がしたかったわけではありません。

一度壊してしまったら、もう元に戻らない、
大好きな自然や文化のこと。
この地で幸せに、豊かに暮らし続けていくこと。
そして子どもたちの未来のこと。
それらを守り、育んでいくための行動であると捉えています。

国策として再生可能エネルギーへの転換期を迎えている現状と、
その転換期の中で、関西電力が純粋にそれらの推進事業の一環として、
本事業を位置付けていることもよく分かりました。

しかしながら
関西電力のこれまでの説明内容、
住民と向き合う姿勢を踏まえ、
安心して事業を任せることができないと判断したため、
今回の関西電力による風力発電建設計画について、
当団体として現時点においては、
明確に「反対」を表明いたします。

同時に
エネルギー問題そのものについても
真剣に考えていかなければならないと痛感しました。
自分たちの食べ物を自給しようと思うこと、
衣服や住まいを自給しようと思うこと、
さらにはその延長線上にエネルギーを自給しようと思うことが
明確に目的化されました。

川崎町には
もともとエネルギーの自給を訴え、実践する団体が複数あります。
彼らと手を取り合いながら、当団体としては、
今後、地産地消エネルギーも含めた
「エコタウン事業」を立ち上げていこうと考えております。

地産地消のエネルギーを
暮らしの中に取り入れていくためには具体的にどうすればよいか、
この町に暮らす人々の豊かな暮らしと笑顔あふれる日常が
どんな方法でならば可能なのか、

今回の件をきっかけに私たちは検討し続けていこうと思います。



蔵王風力発電建設計画の中止を求める会
共同代表
佐藤大史 / 佐藤雅宣
私たちのこれまでの動き
6/13 川崎町へ要望書提出
6/14 宮城県へ要望書提出
→6/16 環境影響評価技術審査会へ反映
6/29 川崎町へ意見書として
これまでの説明会や宮城県環境影響評価技術審査会での内容についてまとめを行い
町へ共有を図りました。
蔵王風力発電プロジェクトについて
※画像は配慮書の情報を基に作成したイメージです
建設開始は2028年
運転開始は2031年

風力発電機の最大数は19基
出力は96,600kw

事業者は関西電力。

風力発電所は、立石山を中心とした小高い山の稜線に建設される予定です。
5km圏内には青根温泉をはじめとする多くの旅館施設があり、住民や企業も5km圏内にあります。
発電施設は霊峰蔵王から容易に視認することが出来ます。
手つかずの雄大な自然が多く残るこの地に巨大な人工物は必要なのでしょうか?
自然を壊してまで、関西の電力会社がここに建設する理由とはなんでしょうか?

東北に住む私たちは、自然豊かだからこそ
自然に対して常に感謝の気持ちと、謙虚な姿勢でありたいと考えています。
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